2017年4月19日水曜日

いつ死んでも後悔がないですか?

伊丹十三監督の「大病人」という映画をレンタルビデオで観た。ある医者の書いた癌の本の中で勧められていたからだ。

もう20年以上前の作品で、まだ癌の告知を本人に行っていない時代のものである。医療の問題提起もされており、時代が進んでもこのような傾向は今もあると、その医師は言う。

しかし、残された日々をいかに生きるかが大切なのだ。癌になって残りの日を予想出来た人は、より生きようとする。

逆に、いつ死ぬのかを知らない人は、いつかやろう、いつでも出来ると先延ばしし、本当の人生を生きているとは言えないのだろう。

人間はいつかはみな死ぬ。死ぬまでをただ生きている。そして、自分の死ぬ日を知ることが出来たら、いつまで生きられるのかが分かったら、その間を精一杯生きるだろう。一日も無駄にすることなく。

映画「大病人」はなかなか見ごたえのある映画だった。でも癌を患っている私の夫には、やはりちょっと見せられないな。今日、そっとビデオ屋に返しに行こう。

でも、夫は大体の自分の余命を知っている。そして残りの日をどうやって生きるかも計画している。もしかしたら、夫の方がよっぽど私より日々を生きているのかもしれない。

誰も明日のことは解らない。もしかしたら、癌の夫より私の方が先に死んでしまうこともないとは言えない。そうしたら損するなー。

いつ寿命が尽きてもいいように、その日一日を生き切りたいものである。そして精一杯生きた旅立つ人を、精一杯送り出したいとも思う。