2017年4月6日木曜日

女は男より偉くなってはいけない

夫がいくつもの持病を抱えながら、ふうふう言って仕事に出かける。本当によく働いてくれる。夫はやることをやらない人が嫌いだ。やることをやらない人をいつも批判しているだけあって、自分はやることはしっかりやる。

男性は絶対に女性より上の立場でいたいらしい。女性が自分より偉くなるなんて、我慢できないらしい。

昨日はテレビ番組で、りゅうちぇるさんとぺこさんの仲良しカップルの特集をしていた。りゅうちぇるさんは自分より活躍して稼ぎもよかったぺこさんの、おまけのような存在になることが絶対に嫌だったそうだ。それで仕事を頑張って男の自信を回復して結婚した。

漫画家の桜沢エリカさんの夫は、「あなたが家に入って。私の方が稼ぎが良いから、その方が効率的でしょ」と言われて主婦になった。しかし、ヒモだと男友達に揶揄されて、同じ主婦になるならただの主婦でなく、完璧に主婦業をこなすスーパー専業主婦になった。主婦の鏡のような働きをしている。

私の友だちで、お見合いで結婚が決まったのに、男性の方が学歴が低いという理由で破談になった人がいる。これから一生、妻より学歴が低いという劣等感を抱えながらの結婚は、相手の男性にとっては耐え難かったのだろう。

これほどまでに、男とはプライドや沽券というものを大切にする。それが何よりも大切なようだ。

しかし、一方で人間は楽して生きたいという欲望も持つ。男のプライドをあまり持たない人は女性の働きを頼る人もいる。そういうヒモ傾向が強い人だと、バリバリ働く女性に甘えて頼るようになる。

私の夫も、もしかしたら働きたくないかもしれない。毎日仕事に行くのは本当に大変そうだ。しかし、夫が頑張って働くのは、男が働いて妻子を養うものだという男のプライドと、他に働く人がいないからである。働く人が他にいなければ、例え病気でも男は働くのだ。

もしも私が仕事を持っていたり、たくさんお金があったら、もしかしたら夫も働かなくなるかもしれない。だから専業主婦は働いたら負けなのだ。ずっと専業主婦でいたければ。

私が結婚以来ずっと専業主婦をやってきたのは、ただ働かなかったからである。他に働く人がいないから、夫は病気でも頑張って働き続けている。

女が活躍するようになると、頼りたいという男の弱い部分が出てくる。そうしていつの間にか妻を頼るようになる男も現れるだろう。男のプライドを捨てて。

幸い私が働かなくても、夫の稼ぎだけで我が家の家計は何とかやってきた。節約して自分のものをあまり買わないようにすれば、私は働いて家計を助ける必要もなく、家でのんびりできる。

それが、少しでも良い生活をしようと私も働きだしたら、ひょっとして病気の夫は私をあてにするようになったかもしれない。

夫は自分が妻子を食べさせていると思っている。自分が働いて我が家を支えていると思っている。それが夫のプライドなのだ。

その代わり、私のことを「家にいて何もしない」とか「役に立たない」と馬鹿にする。馬鹿にされても夫にしっかり働いてもらった方が得である。

私は昔から得をする為なら、自分が頭を下げたり下手に出ることは何とも思わなかった。あまりプライドに拘らない方が、得をすることが多い。

プライドに拘るということは、頑張らなければならない、ということでもある。夫こそが頑張る人なのだ。

そうなの、私ちっとも役に立たないの。あなたは本当に家族の役に立ってくれるわ。

こうやって、妻が自分を低くし、夫を持ち上げれば、男は喜んで働いてくれるのだ。プライドを満たすことこそが、男の生きる道なのである。

だから女は男より偉くなってはいけない。男に頑張ってもらいたければ。夫は妻より偉い自分に満足し、妻は家でのんびりできる。それで互いに満足しているなら、言うことはないだろう。