2017年4月13日木曜日

死んだ後に暮らす相手

私が死んだら、天国にいるペットの犬と暮らそうと決めている。それまでに、犬が消えてしまわないように、私は毎日犬を思い出す。犬が新しいママを見つける為に生まれ変わってしまわないように、毎日ご飯も供える。そして

「ママが死んだら、絶対に迎えに来てよ」

と繰り返し死んだ犬に言い聞かせている。しかし、昨日は犬がこう言っているような気がした。

「ママのお父さんとお母さんも迎えに来たらどうする?それでも僕と一緒に暮らすの?」と。

私が死んだ時には、既に他界している私の父と母も私を迎えに来るだろう。その他にも祖父や祖母やご先祖様や知り合いや親戚も来てくれるかもしれない。

「ようこそ、死後の世界へ。さぁ、これからは我々と一緒に暮らそう」と。

その時に私は、

「悪いけど、私は犬と一緒に暮らすの」

と断って、死んだ犬と一緒に行けるだろうか。人間の誘いを断って、犬コロを選ぶ?

生きている間は多くの人に世話になる。特に両親には育ててもらった大きな恩がある。

しかし、人間はただ生きる為に生まれたのではない。心を満たす為に生まれたのだ。そして私の心を誰よりも満たしてくれたのは、ペットの飼い犬だった。私が一番世話になり、恩を感じるのは、私の心を満たしてくれた死んだペットの犬だ。

そして、自分の心を満たしてくれる誰かがいるならば、その相手と一緒に暮らしたいと望むのは当然のことだろう。

「もちろん、君と一緒に暮らすよ」

と私は死んだ犬に答えた。犬は私の答えを聴いて、満足げに微笑んだような気がした。

死後の世界が果たしてどうなっているのかは分からないが、私は死んだ後に、犬と暮らそうと決めている。そして、その日が来るのを楽しみにしている。