2017年4月7日金曜日

夫婦は幻想

親戚の叔母から、夫の定年退職祝いにとお菓子が送られてきた。夫の退職は来年だ。勘違いをしているのだ。

「また来年も送ってくれるのかしらね」

と私が言ったら、

「来年はもういないよ」

と夫が言った。やっぱり夫もそう思っているのだ。夫は来年の桜はもう見れないかもしれない。そう考えると何とも言えない気分になる。

もうすぐ抗癌剤治療が始まる。今回は前回よりもっときついらしい。

夫は残された動ける日々を、自分の喜びの為に精一杯使っている。決して家族との日々を創る為ではない。

誰でも自分が一番大切だ。それは家族より優先されるものらしい。

私にとって、夫婦は幻想だった。それもまた何とも言えない気分になる。

私にはもう娘しか残されていない。夫がくれた大切な娘。