2017年4月15日土曜日

私をシンデレラのように扱ってくれた男

昨晩、湯船につかっている時に思い出した。私の最初の彼氏はこの人じゃなかった。もう一人その前にいた。そっちが最初の彼氏だ。

学生の頃、友達と一緒に、私はある大学が主催するダンスパーティに行った。そこで、やはり友達と二人連れの男の人と知り合った。こちらも女二人、向こうも男二人で、一緒に踊ったり話したりした。

その後、私と友達はダンスパーティ会場を離れ、街中を少し回った後、帰宅しようと駅に着いた。すると、先ほどダンスパーティで知り合った二人連れの男が駅にいた。

二人のうちの一人の男が、私を探していた。もう一度会いたくて、駅で待っていれば必ず逢えると思ったそうだ。

なんと、シンデレラを探し回る王子様のようではないか。そしてシンデレラと王子様は再び出逢ったのだ。

私は特にその男性が好きだった訳ではないが、せっかくなのでお付き合いすることにした。これが私の最初のお付き合いである。

その後、デートしたり電話したり、半年ほど交際した。王子様は意外にお金に細かく、きっちり割り勘主義の人だった。

やがて、彼は卒業を迎え、地元に帰り銀行に就職すると言った。どうりでお金に細かい訳だ。

彼から来た最後の年賀状には

「さよなら、僕の・・・」

と書いてあったのを今でも覚えている。

「・・・」って一体何?思わせぶりだが、それで私たちのお付き合いは終わった。

その後、社会人になった私はいくつかの恋愛を経験した。しかし、どの男も私の好意を利用しようとする男ばかり。男は女を利用したり、自分が得をすることしか考えていないらしい。

私は男には恵まれなかった。頑張っても報われない、と私が一番感じるのは、男に対してである。

好きになった男に尽くせば尽くすほど、男は女を都合よく扱う。尽くす女は女中の身分に成り下がる。かつてはシンデレラのように扱われた私の自尊心も消え失せた。

私はいつの間にか女中の身分に成り下がり、元の灰かぶりのシンデレラになってしまった。そして、灰かぶりのシンデレラの身分になって久しい。

しかし、物語や童話は真実を伝えてくれる。不遇に耐える灰かぶりのシンデレラは、いつかは王子様に巡り逢えて幸せになる。

物事はいつか反転するのだ。不遇がいつまでも続くことはない。ある日不遇が幸福に姿を変える。その日が来るまで、くさらずに自分のやるべきことをやっていれば、必ず幸せがやってくる。

森三中の大島美幸さんも、若い頃は壮絶ないじめに遭ったそうだ。しかし、それが反転する日が訪れ、幸せな結婚に恵まれた。

明けない夜はない。夜が暗ければ暗いほど、長ければ長いほど、それに見合う輝かしい夜明けが必ずやってくる。逆に、夜明けや幸福の前には、不遇や暗い時期が必要だということだ。

私にもまた、再びかぼちゃの馬車が迎えに来る日がやって来るだろう。と言っても、私はもう王子様は要らない。私には犬の王子様がいるから。この犬の王子さまこそが、私をシンデレラのように扱ってくれた、正真正銘の王子様なのだ。

私を迎えに来てくれるかぼちゃの馬車は、王子様のいるお城ではなく、ターシャ・テューダーのような思い通りに創れる夢の庭へと、私を連れて行ってくれるだろう。

ああ、ミシンを買い替えたい。自分の夢は自分で織りなすのだ。

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